店舗併用住宅
第17回トータルハウジング大賞
リフォーム部門 『敢闘賞』
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施主は、理容室を経営しています。当時の住まいはアパートで、子供の成長にともない面積的不満がありました。また、理容室の方もテナントということで、2重の賃貸料の支払いをするケースにもなっていました。土地を購入するにあたり、上物は取り壊し、新築するつもりでしたが、要望する面積、機能を盛り込むには金銭的負担が大きく、撤去新築ではなく。大きすぎる建物を減築し全面改装することで、要望を満たすができるように考えました。
予算的なことは重要なことですので、改装の案が出されたときには、すぐに受け入れようと思いました。ただ、改築となるといろいろと制限がくるので、理想的な住まいにはならないのかなとも思っていました。出来上がるとそんな制約はみじんも感じられず、要望以上の空間が出来たと思います。店が近接することで、子供とのコミュニケーションが今まで以上に取れるようにもなりました。
要望をふまえ、当初は新築でいこうと思いましたが、いかんせん予算が厳しく、どうせまた、現状の位置に建てる事になるなら、基礎、構造材、屋根を残して全面改装したほうが、その分安いのではと思い施主に勧めました。新築とは違う難しさはありますが、トータル的には300万ほど違ってくるのではないでしょうか。金額的に約15%の節約と産業廃棄物の低減が達成できました。